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和歌 伴奏曲 弱吟

 伴奏曲の解説
 「田子の浦ゆ」「久方の」など、穏やかな内容の和歌に適した伴奏です。
和歌の朗詠は、通常、詩を繰り返して吟じます。一度目を序詠、二度目を本詠と言われたりします。一般的に、序詠はやや短く吟じられることが多いので、トータル・タイムは絶句より短くなります。
この伴奏は吟詠タイム1分50秒ほどですが、序詠はあっさりと短く、その分本詠をたっぷりと聴かせる吟を見本にしています。
 
 
 伴奏の流れの特徴をつかむ
序詠タイムはやや短く、吟詠開始から44~46秒の筝のグリッサンドが序詠の終わりを知らせる音になります。
本詠の前半「五・七・五」は、筝のグリッサンドの後にの尺八が下から上へと駆け上るフレーズに乗るように、あまり慌てずに始めるのが良いでしょう。
つまり序詠の終わりがこの尺八のフレーズにかかっても良いという意味です。
本詠の「五・七・五」では少しテンポのある伴奏となり、「五・七・五」が終わる頃には、徐々にテンポが落ちて、1分25秒あたりで一端終止し、本詠後半の「七・七」のゆったりした伴奏へと移って行きます。
本詠の終わりは1分50秒あたりですが、もう少し早く終わっても大丈夫な後奏にしています。