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手記

 
   思いがけないこと
  この間、猿之助さんの「三国志」を見に行きました。
二回目の休憩が終わって、席に着くと、通路を隔てた隣の席から声を掛けられました。山吹色の着物の同年代くらいの女性です。
「えーと・・・」と困っていると、「○○です」と名乗ってくれました。
名乗られて、すぐ思い出しました。「やあ、久しぶり!」
25年ほど前、彼女はいわゆる暗黒舞踏(前衛舞踏)をされていました。
一度だけ音楽で参加させてもらったことがありました。
音楽といっても、当時は未だシンセサイザーもやっていませんでした。
竜笛という笛で即興演奏したのです。


彼女は、その後フラメンコ・ダンスに転向し、更に現在は能管の師範になっているそうで、実に面白い生き方をして来たんだなあと、他人事ながら嬉しく感じました。
私の(下手な)竜笛が、彼女の記憶にずっと残っていたという話を聞き、照れくさい思いでいると、第三部が始まってくれました。
正直いって、暗黒舞踏はよく分からなかったなあ・・・