本文へスキップ

手記

 
  榎忠さんに会う
  先日突然、榎忠さんが我が家を訪ねてくれました。忠さんとは本当に久しぶりでしたが昔からの友達は、どんなに長い時間の空白があろうと、まるで昨日の話のつづきを始めるように屈託なく語らえるものです。近々個展を開く予定があるとのことで、その案内状をわざわざ届けてくれたのでした。

個展は2017年9月3日から28日までBBプラザ博物館で催され、オープニングにはトレードマークともいえる例の大砲パフォーマンスも案内されていましたが、仕事の都合もあり、最終日に古い友人と二人で御邪魔しました。
そこでもまた懐かしい話がとめどなく出てくるのですが、現在進行形の話題になった時に、「僕は第三者から依頼されて創作するのは嫌やねん、自分がやりたい事をやりたいようにやることで通してきたし、これからも変わらんと思う・・・」と、忠さんらしい言葉が聞けました。
思えば、私も当初は自分の為に作曲していたのですが、作曲の依頼が広がる内に、気がつけば依頼を受けないと作曲に取り掛からないという習慣が付いてしまったようで、「最近は自発的に創作することにはすごいエネルギーが要るような気がするんやけど・・・」と、彼に本音を伝えました。

帰宅してからも、その時の会話が頭に残っていて、昔作りかけていた曲を引っ張り出したところ、作曲をやり始めると、依頼されたものでも自発的なものでも関係なく没頭できることを再確認でき、少し安堵したのでした。忠さんに感謝