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吟詠と音楽

音の正体  音の種類  倍音の不思議  音律  共鳴

 音の正体
 音の源
物体が振動すると、その周囲の空気が振動によって押されたり引かれたりして、密と疎の層が発生します。
 
振動によって生まれた空気の層は、波紋のように空気中に広がって行きます。空気の波紋を鼓膜が感受すると、私たちはそれを音として聴きます。
 
音の高低
振動のスピードが速いほど、空気の層は細かくなります。
  • 振動が速いほど高い音
  • 振動が遅いほど低い音
 振動が速い高い音
 振動が遅い低い音
 音の大きさ
  • 大きな振動=大きな音
  • 小さな振動=小さな音
 高さの安定した音と不安定な音
規則正しい振動
振動が毎秒何回というように規則正しく繰り返すと、音の高さは一定に安定します。
毎秒の振動数を周波数といい、Hz(ヘルツ)という単位で表します。
たとえば、440Hz(ヘルツ)の音は、現在標準的に使われるラ(吟詠では1本)の高さです。
不規則な振動
高くなったり低くなったりを繰り返すサイレンの音は、振動が速くなったり遅くなったり変化していることになります。
振動数の変化が更に不規則になると、私たちの耳がその変化に追いつけなくなり、音の高さが判断できなくなります。
たとえば雨音、波音、風音など、私たちの周りには高さの不鮮明な音がたくさんありますが、それらは振動が非常に不規則な音ということになります。
 可聴限界
人間の聴覚には限界があり、あまりにも高い音、あまりにも低い音は明確に聴き取れません。
高さのある音楽の音として聴き取れる範囲(可聴限界)は、一般的には20Hz〜2万Hzくらいとされています。