源 氏 物 語 |
何れの御時にか 女御更衣あまたさぶらひ給ひけるなかに いとやむごとなき際にはあらぬが
すぐれて時めき給ふありけり
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桐壺
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帝の寵愛を受ける桐壺への周囲の妬みはやがて呪いの声へと・・・
そのせいか思い病にかかり 光の成長を待たず死去する |
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桐壺の死より17年 遺された子は輝くばかりの青年に成長し
光源氏の君と呼ばれていた
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新玉の節会
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光は左大臣の娘・葵を妻に迎えた
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藤壺の寝所
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しかし光るは帝が寵愛する藤壺を運命の人と想うようになっていた
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夕顔の館
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ある家の垣根に咲く夕顔の花に目を止めた光は・・・ |

光はその女を密かに夕顔と名づけた
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怪しの舞 |

ある夜二人は人も住まわぬ古院へ |

魔物に浚われるが如く散った夕顔こそ
頭中将の捜し求める常夏の女だった
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若紫 |

北山に篭っていた光は藤壺の面差しに似た若紫と出遭う
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花の宴 |

藤壺懐妊の知らせに光の心は罪の意識に戦かれる
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源氏と中将の舞
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朧月夜 |

狂おしい思いに駆られ彷徨う光の耳に美しい声が・・・
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頭中将と光 |

光は夕顔のことを中将に打ち明けようようとするが・・・
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車争い |
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葵祭の当日 こともあろうに葵の上の車が
六条御息所の車の轅を折ってしまう
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情念の舞 |

葵の上に対する六条の憎しみは生霊となって
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須磨の再会 |

須磨に退いた光 その淋しき杣家へ中将が訪れる
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明石の君 |

明石と結ばれ子をもうけるが やがて別れの日がやってくる
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紫の上 |

都へ戻った光を迎えた紫の上(成長した若紫)は
明石の子を養女として育てる決心をする
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玉鬘 |

夕顔の死を知らず待ち続けた娘は
九州の地で美しく成長した |

玉鬘に執拗に迫る荒くれ武士から逃げるため
一家は海を渡り都へと向かう
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右近によって引き合わされた玉鬘が夕顔の娘と知った光は
中将にすべてを打ち明ける決心をし
やがて玉鬘を宮中に上げるべく教養を教え込んだ
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源氏懺悔 |

いよいよ親子対面の時がやってきた
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幻 |

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若紫は光の正室紫の上となるが43歳で死去
悲しみのあける間もなく一周忌の法要が催された
茫然と佇む光は北山での出遭いを思い起こしていた
「そなたこそ わたしの運命の人であったのだな・・・」 |
天に在りては願はくは比翼の鳥
地に在りては願はくは連理の枝 |
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完 |